サウナの効用

サウナの効用と注意点

サウナで大量の汗をかくことにより、皮膚、汗腺、皮脂腺から汚れや余分な脂肪が洗い流され、毛穴がすっきりしてくるという効果があります。

 

サウナに入ると温熱作用によって手足、皮膚などの末梢血管が広がって血行がよくなり、入浴後に冷水浴をすることによって血管の拡張と収縮が繰り返され、自律神経が刺激を受けて血管の柔軟性が鍛えられます。

 

これが慢性のリウマチ性関節炎や、自律神経失調、更年期障害にも効果があるといわれる理由です。

 

日本のサウナは通常は100℃前後の室温で、これはサウナの本場である北欧の80℃程度の室温に比較し、かなり高いものです。100℃以上のサウナは健康な人にとっては交感神経を刺激して眠気を吹き飛ばし、気分を高揚させる力がありますが、急激な血圧の上昇や心拍数の増加のため、高齢者や心・循環器系疾患を持っている人には危険です。

 

80℃以下なら発汗量はあまり変わりませんが、副交感神経の働きが活発化することでリラックス効果があり、よく眠れるようになるようです。

 

日本人の傾向として、冷水には生理的に弱く、10℃くらいの水温でも平気で海水浴をする西欧の人とは根本的に体質が違います。特に、動脈硬化や高血圧を抱えている40代以上の方には危険が伴います。

 

したがって、冷水浴の水温は25~30℃程度が適当であるとされ、水温が低いなと感じたら、手先、足先に水をかけるだけでも十分効果があります。